日本国内ではうなぎ料理は値段は決して安くはありませんが、普段からよく食べられていて非常に人気があります。特に夏にはスタミナがつく食べ物として愛されています。では海外ではどのようなうなぎ料理があるのかというと、分からないという日本人がほとんどです。そこで世界各国ではどのようにしてうなぎが食べられているのか詳しく見ていきましょう。
アジアではどうやって食べられているか?
アジアではどう食べられているか見ていきましょう。まずお隣の国の中国ですが、寧波料理として食べられています。鍋焼河鰻という料理名で、作り方は内臓を取ってから一度蒸し、醤油で煮込んで仕上げます。日本と違って焼かないのが特徴です。またフィリピンの北ルソンでは、葉にうなぎの切り身を入れて、味付けは塩だけというシンプルな料理もあります。葉に入れているせいか臭みもなく、優しい味になっています。
他にもインドネシアではうなぎをぶつ切りにして鍋に入れ、野菜と共にスープとして食べるという料理もありますが、臭みがある為日本人には合わないかもしれません。あとインドネシアでは唐揚げとしても食べられています。大きなうなぎをぶつ切りにして、粉をかけてあげたシンプルなもので、そこに玉ねぎとトマトそして唐辛子を合わせたソースをかけて食べるのですが、これは鶏肉のような食間で日本人の口にも合う可能性が高いです。
それからバングラデシュの漁師の村では、カレーの具としてうなぎを入れて食べる事もあります。カレーの香辛料が強い為、ウナギの脂や臭みだけでなく味も感じられず、ただたんぱく質を摂取する為にウナギの身を入れている可能性があります。
欧米ではどう食べられているか
アメリカではどう食べられているかというと、アメリカ独自のうなぎ料理というものはありません。しかしうなぎや海老の天ぷら、アボカドに白ごまそしてスパイシーマヨネーズをかけた巻きずしがあります。ドラゴンロールと呼ばれていて、結構人気も高いです。イギリスではうなぎのゼリー寄せという料理があります。大きく切ったウナギの身をゼリーにするというものです。イギリスでは伝統料理で、お祝い事がある日に食べられています。味はうす味ですが、うなぎの身はしっかりとしていて、かば焼きで食べる日本人からすると少し抵抗を覚える料理です。
フランスでもうなぎは食べられています。ワインを使った煮込み料理で名前はうなぎのマトロットと言います。ウナギに味付けをしてからワインで煮込んでいくのですが、見た目も綺麗ですしうなぎを煮込む為、身は柔らかくなっていて、味も染み込んでいるので、日本人の口にも合いそうです。スペインではアングーラス・アル・アヒージョという料理があります。簡単に言うとうなぎのアヒージョで、稚魚を使っています。見た目は小魚をアヒージョにした感じの料理ですが、この小魚に見えるものがうなぎの稚魚です。フランスパン等につけて食べます。うなぎ料理というと少し違うと感じる人もいるかもしれませんが、うなぎの稚魚を使っているのでれっきとしたうなぎ料理です。
ベルギーにもアンギーユ・オー・ヴェールという料理があります。これはうなぎをほうれん草や酸味の強い葉、ハーブや白ワインで煮込み、最後に卵黄を加えるという料理です。見た目も緑色で日本人には口に合わないかもしれません。
うなぎ料理は世界各国で食べられている
うなぎを食べている国を探して見ると、意外と欧米やアジア等幅広いことが分かります。しかし日本のようにかば焼きにしている国はほとんどありません。国によって煮込んでみたり、アヒージョにして食べたり、カレーの具にして食べる等実に様々です。日本人からすると考えられないような調理法もありますが、それでも現地では好まれて食べているので、興味がある人は海外に行った時にチャレンジしてみるといいでしょう。
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